531教室

16:45~17:15

AC GD

半側空間無視訓練用ゲーム「たたけバンバン職人」の検証結果報告

九州大学 大学院芸術工学研究院 准教授/松隈 浩之

受講スキル

シリアスゲーム制作、開発、研究を行っている人、あるいは今後行う予定がある人。
ゲーム業界以外の分野、特に医療介護ヘルスケア分野とのコラボを模索している人。
大学等においてゲーム制作関連の研究、教育を行っている人。

受講者が得られるであろう知見

ゲーム業界以外の組織(病院、介護施設等)とのコラボレーション法
高齢者向けリハビリゲーム制作の実践例
病院におけるゲーム活用事例

【講演内容】

九州大学シリアスゲームプロジェクトでは、長尾病院と共同で半側空間無視訓練用ゲーム「たたけバンバン職人」、および評価ツールの開発を行っております。半側空間無視とは、脳卒中の後遺症の一つであり、片側の空間認識が困難になる症状です。2015年前半に開発を行い、後半に患者による利用を通し、ゲームデザインの改良を行いました。また半年間に渡る人の高齢者に対し実証実験を行っております。セッションでは、現場のセラピストと共に検証結果について解説し、通常の健常者を対象としたゲームでは実施しないゲームデザインについて説明します。医療・リハビリの分野におけるゲームの有用性について議論を深めていきます。

松隈 浩之

松隈 浩之(まつぐま ひろゆき)

九州大学 大学院芸術工学研究院

准教授

1970年佐賀生まれ。九州芸術工科大学卒。
1997年から6年間凸版印刷株式会社でCGデザイナーとして従事後、2003年より現職。
アニメーションやゲーム等のコンテンツデザインを中心に研究開発を行う。
2009年から2014年の6年間、産学官連携での福岡市委託事業「シリアスゲームプロジェクト」代表を務め、シリアスゲームの制作・普及啓発活動を行いながら若手クリエイターの育成及び、ゲームをはじめとするデジタルコンテンツの新たな分野での発展に力を注いでいる。現在も継続して病院や福祉施設と連携しながら、主に高齢者のためのリハビリ・ヘルスケアを目的としたシリアスゲームの研究開発を行っている。

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